白燕
- 如月六日
- 2020年9月16日
- 読了時間: 2分

少年達の衣装ができました。
前作の-剥製少女-からの連作で『白燕』の題を持った少年達の衣装が、出てきた通りに仕上がりました。未熟ながらも導かれるままに、精いっぱい応え続ける事ができた個性達。
自由奔放にわたしの手を取る彼らは、こっちこっちと引っ張って行きます。時には全速力、時には道草しながら。いつもわたしは彼らに従うべく、猛勉強したり、技術を磨いたり、方々訪ね歩いたりして懸命について行きます。そうして進むうちに引っ張る手が静かになり、また別の手へと引き継がれて行く...というような感じ。
彼らは多分、わたしが応えられるうちは許してくれないでしょうけれど、いずれ応えられなくなったからと言って、責めもしないだろうと思うのです。厳しいのだか優しいのだかわからない、自由奔放な個性達。そんな彼らを愛しいなと思うし、もっと応えられるようになったら、どんな手がわたしの手を取ってくれるのか、とても楽しみです。
さて、わたしの感覚的でよくわからない話はこの辺にして...衣装についての細かな点をちょっと裏話的に書き付けておこうかと思います。
頑張った割には目立たないけど、可愛いを支えている筈の色々。

帽子のリボン部分には、オリジナルのリボンタグをほんのり手染めしたものが飾ってあります。nameは「Muika doll*」目立たないしわかりづらい...(目立ったら目立ったで耐えられないとは思う(^^;)

セーラージャケットの前立て部分は絶対にダブルボタンで!と決意して、ちまちまと5mmほどのクルミボタンを作りました。
黒だとちょっと全体の黒の配分量が多くなると思い、白にした訳ですが...スカーフをつけたらほぼわからなくなりました💦でも何度見ても喜べる部分です😊

「白燕」の題材なので、尾羽を意識した後ろ姿にしました。
編み上げの背中部分からテールが続き、その下からはチュールや薄物の生地と、シルクジョーゼットの繊細なリボンでたっぷりと三段ドレープを作った上に、リアルフェザーを縫い付けてあったりするのですが、これも意識的に見ないとわかりにくいですね...。
ぱっと見た時にはわかりにくくても彼らが身に着けるものには、ひとつひとつに意味があると信じていますので、物語や世界観に浸るのを助ける手仕事達。そんな風にありたいです。
少量ですが写真を撮ったものをgalleryにまとめておきますので、お時間があります時にでもご覧ください。
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